日本のデジタル家電は、なぜ使いにくいのか
やはり元々家電メーカーの中の人だけあって、すごくわかりやすく理由を書いてくれている。
テレビや携帯電話など、規模の大きいソフトウェアを内蔵するものは、革新的な変更を行いにくい。
あくまで、「既存のソフトウェアに対する一部修正、もしくは追加」という形になり、全体構造を変えることをものすごく嫌う。
それは、ハイペースで次から次に新機種を出すことを要求される家電メーカーの性質がかなり影響しているのではないかと思う。
革新的な機能があっても、それを搭載するモデルの開発期限があり、間に合わせるために満足するまでリファインできず機能がどんどん削られる。一度出てしまうと機種間の互換性を残すために余計に新機能を追加するのが難しくなる。負のスパイラル。
今の家電の延長線上には、革新的なUIを望むことはできないだろう。そこを内側から変えていくことが家電メーカーに身を置く自分の使命だと勝手に考えている。
